「与力」は時代劇や時代小説で使われている言葉です。
この言葉は何を意味しどんな読み方が正しいのでしょうか。
今回は、「与力」の正しい読み方と意味について解説します。
「与力」の正しい読み方は「よりき」と「よりょく」どちら
「与力」という言葉の読み方として当てはまりそうなのが「よりき」と「よりょく」です。
「よりき」と「よりょく」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「与力」の正しい読み方は「よりき」です。
「与」は「与信」【よしん】「参与」【さんよ】など「よ」と読みます。
「力」は「力士」【りきし】「怪力」【かいりき】など「りき」と読むほか、「魅力」【みりょく】「努力」【どりょく】など「りょく」とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「よりき」と「よりょく」のうち「与力」の正しい読み方は「よりき」です。
「与力」の意味
「与力」とは、「江戸幕府における上官を補佐する役職」を意味する言葉です。
部門のトップを補佐する役割に当たる地位を指します。
有名なのは町奉行配下の町方与力で、現場捜査や取り調べなど前線での実務を担当する同心を管理し最高責任者である町奉行の仕事を補佐する中間管理職にあたる立場です。
町方与力はそれぞれの役割ごとに詮議与力や吟味与力などに分かれ、軽微な犯罪は町奉行に代わって「与力」が裁きを下します。
「与力」の言葉の使い方や使われ方
・『大名や旗本の家臣である与力を内与力という』
・『街角与力の俸禄の総額は南北両奉行所合わせて1万石と決められている』
・『同心とは違い与力は袴をはいている』
まとめ
「与力」の正しい読み方は「よりき」で「よりょく」は間違った読み方です。
現代では使われていない言葉ですが知識として意味と読み方覚えておきましょう。