この記事では、「仁王」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「仁王」の正しい読み方は「におう」
「仁王」は「におう」と読むのが正しい言葉です。
「仁」の字を「に」と読み、「王」を「おう」と読みます。
二つの漢字の音読みを取り入れた読み方になっています。
「仁王」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「仁王」の間違いやすい読み方は「じんおう」といえます。
「仁」が「じん」とも読むことから上記のように読んでしまう可能性があり得ますが、誤った読み方になります。
また、「王」は「尊王(そんのう)」や「四天王(してんのう)」のように「のう」と読むケースもありますが、「仁王」は「にのう」などとは読まないので注意しましょう。
「仁王」について説明
「仁王」は「寺院の門に安置されている二体の像」のことを意味し、「二王」や「二天王」と呼ばれることもあります。
正式名称は「金剛力士」で、この名前は世に蔓延る悪を打つ「金剛杵」を持ち、仏に仕えて守護したことが由来とされています。
もともとはインド神の一種で、インドでは単独の神とされていましたが、中国など東アジアにおいては二尊と捉えられ、主に寺院の守護神として門の左右に安置するようになりました。
日本では上半身が裸の力士のような像が多く見られますが、奈良時代頃までは甲冑を着用した武将のような像も作られていたようです。
なお、「仁王」のうち一体は「阿形(あぎょう)」と呼ばれ、口を開いて怒りの表情が露わになっています。
もう一体は「吽形(うんぎょう)」といい、口を閉じて怒りを内に秘めている様子を表現しています。
まとめ
「仁王」の正しい読み方は「におう」になります。
「じんおう」や「にのう」などとは読まないよう注意が必要です。
「仁王」がお寺の門に安置されている二体の像であることや、その特徴などについてもチェックしておきましょう。
ぜひ熟語の正しい読み方を習得する参考にしてください。