この記事では、「仇」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「仇」の正しい読み方は「かたき」と「あだ」どちら
「仇」という漢字は訓読みでは「かたき」や「あだ」、「つれあい」と読み、音読みでは「きゅう」と読みます。
したがって、「仇」は「かたき」とも「あだ」とも読むことができ、どちらの読み方を用いるかによって指し示す意味も若干異なります。
正しい読み方の結論
「仇」は「かたき」と「あだ」両方の読み方を用いることができます。
「仇」の意味
「仇(かたき)」には以下の意味が含まれており、別の漢字を用いて「敵(かたき)」とも表記されます。
・「勝負や競争の相手」
・「恨みを抱いている相手」や「仇敵」
・「敵」や「戦いでの敵方」
・「結婚相手」や「配偶者」
そして、「仇(あだ)」には以下の意味が含まれています。
・「報復や仕返しをする相手」や「敵」
・「恨みを抱いて仕返しをすることやその恨み」
・「危害」や「害をなすもの」
・「侵攻してくる敵兵」や「侵入してくる外敵」
「仇」の言葉の使い方や使われ方
・(かたきの意味で)『通りの向かいに佇む飲み屋は当店の商いの仇とも言える』
・(かたきの意味で)『その武将は父親の仇を討ったことで名を上げた』
・(あだの意味で)『忠義の下、危険を顧みずに主君の仇討ちを決行することにした』
・(あだの意味で)『散々、手厚く世話をしてあげたのにもかかわらず、恩を仇で返された気持ちだ』
まとめ
「仇」は「かたき」と「あだ」両方の読み方を用いることができます。
どちらも主に「敵」や「恨みを抱く相手」を意味しますが、他に含める意味に若干の違いがあります。
・「仇(かたき)」の場合、「勝負や競争の相手」、「恨みを抱いている相手」や「仇敵」などを意味します。
・「仇(あだ)」の場合、「報復や仕返しをする相手」や「敵」、「恨みを抱いて仕返しをすることやその恨み」などを意味します。