この記事では、「傾奇者」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「傾奇者」の正しい読み方は「かいきもの」と「かぶきもの」どちら
「傾」という漢字は訓読みでは「傾(かたむ)く」や「傾(かし)ぐ」、「傾(かた)げる」や「傾(くつがえ)る」、「傾(かぶ)く」と読み、音読みでは「けい」と読みます。
そして、「奇」という漢字は訓読みでは「奇(めずら)しい」や「奇(あや)しい」、「奇(く)し」と読み、音読みでは「き」と読みます。
「傾奇者」の場合、「傾」に訓読み、「奇」に音読みを当てて「かぶきもの」と読むのが正解です。
正しい読み方の結論
「傾奇者」の正しい読み方は「かぶきもの」になります。
「傾奇者」の意味
「傾奇者」とは、「奇抜で派手な装束に身を包む者」や「常軌を逸した言動をする者」などを意味する言葉であり、戦国時代末期から江戸時代初期にかけて流行した社会風潮のことです。
「かぶき」と聞くと日本の伝統芸能である「歌舞伎」をイメージされる方が多いのではないでしょうか?
この「歌舞伎」ですが、語源は「傾(かぶ)く」であり、「傾く」や「頭を傾けること」や「頭を傾げること」、転じて「常軌を逸する」、「並外れた」、「異端の行い」という意味を持っていました。
「傾奇者」の代名詞とも言える人物といえば戦国武将の「前田慶次」です。
「前田慶次」は奇抜な振る舞いを好んだことで有名であり、その「傾奇者」っぷりに、かの「豊臣秀吉」からも「好きに生きよ」という意味が込められた「傾奇御免状」を賜ったという逸話が残っています。
「傾奇者」の言葉の使い方や使われ方
・『織田信長や伊達政宗などは奇抜さや派手さを好んだことから傾奇者とされていた』
・『傾奇者の中には乱暴狼藉を働く者も少なくなかった』
・『彼は常人とは異なる考え方や生き方をしているので現代の傾奇者と言える』
まとめ
・「傾奇者」の正しい読み方は「かぶきもの」になります。
・「傾奇者」とは、「奇抜で派手な装束に身を包む者」や「常軌を逸した言動をする者」などを意味する言葉であり、戦国時代末期から江戸時代初期にかけて流行した社会風潮のことです。