この記事では、「割腹」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「割腹」の正しい読み方は「かっぷく」と「かっぱら」どちら
映画などで武士が「割腹」をするシーンを目にすることがありますが、この読み方は「かっぷく」と「かっぱら」のどちらが正しいのでしょうか。
正しい読み方の結論
「割腹」の正しい読み方は「かっぷく」です。
「割腹」は、漢字の「割」と「腹」をそれぞれ「カツ」「フク」と音読み同士で組み合わせて「かっぷく」と読みます。
「腹」は訓読みで「ハラ」と読みますが、熟語は音読みと訓読みを組み合わせて読むことは少なく、「割腹」を「かっぱら」と読むことはありません。
「割腹」の意味
「割腹」とは、自身の腹部を刃物で切って自死することです。
「切腹」(せっぷく)「腹切り」(はらきり)などとも呼ばれます。
日本では、過失を犯した武士に課せられる刑罰として「割腹」が行なわれていましたが、「割腹」による死刑は1873年に廃止されました。
また、身分の低い者が「割腹」で死ぬことは許されていませんでした。
死刑の手段は斬首刑や絞首刑が一般的でしたが、それらは不名誉な死に方であり、「割腹」は武士が自身や一族の名誉を保って散る、勇敢な死にざまとされていたのです。
また、刑罰意外に、過失に対する責任を果たしたり命を持って抗議したりする意図で、自死の手段として「割腹」をする例もみられました。
近年では作家の三島由紀夫氏が「割腹」で自死した事件が知られます。
「割腹」の言葉の使い方や使われ方
・『割腹は日本の武士特有の文化である』
・『時代劇では割腹する武士が白装束を着ているが、実際はあさぎ色の衣装を着ていた』
・『割腹は、外国でHarakiriと呼ばれ周知されている』
まとめ
「割腹」は「かっぷく」と読み、ほかに「切腹」「腹切り」などの呼び方がありあす。
時代劇の一シーンで見るように、かつては武士が命を持って罪を償うために「割腹」をすることがありました。
間違って「かっぱら」と読まないように注意しましょう。