「単衣」は着物に関係する言葉ですが、具体的にどのようなものを指し何と読むのでしょうか。
今回は、「単衣」の正しい読み方と意味について解説します。
「単衣」の正しい読み方は「ひとえ」と「たんえ」どちら
「単衣」という言葉の読み方として「ひとえ」と「たんえ」の2つが浮かびます。
「ひとえ」と「たんえ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「単衣」の正しい読み方は「ひとえ」です。
「単」には「単冠」【ひとかっぷ】「単峰駱駝」【ひとこぶらくだ】など「ひと」という読み方と、「単位」【たんい】「簡単」【かんたん】など「たん」という読み方があります。
「衣」は「衣鉢」【えはつ】「衣紋掛け」【えもんかけ】など「え」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「ひとえ」と「たんえ」のうち「単衣」の正しい読み方は「ひとえ」です。
「単衣」の意味
「単衣」とは、「裏地がつかない着物」を指す言葉です。
冬場に着用する着物は防寒のため裏地が当てられています。
裏地が当てられている着物を「袷」【あわせ】といい、裏地が無い一重の着物が「単衣」です。
元々は平安時代に肌着として着用されていた着物を指す言葉でしたが、時代が下ると共に裏地のない薄手の着物を指す言葉に変化し今に至ります。
裏地がない薄手の素材なので風通しが良く夏場にかけて着用する夏用の着物です。
「単衣」の言葉の使い方や使われ方
・『暑くなってきたので単衣を着る』
・『単衣は見た目にも涼しげだ』
・『単衣なら浴衣感覚で着られる』
まとめ
「単衣」は「ひとえ」と読むのが正しく「たんえ」は誤った読み方です。
着物を着る機会の少ない方には馴染みのない言葉ですが正しい読み方と意味を覚えておきましょう。