この記事では、「占部」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「占部」の読み方は「うらべ」
「占部」の読み方は「うらべ」です。
「占」を「うら」、「部」を「べ」と読んでいます。
また、「占」の異字体「卜」を使った「卜部」も「うらべ」と読みます。
「占部」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「占」は音読みで「セン」と読むことから「占部」を「せんべ」と読んでしまいがちです。
また「占」は訓読みで「占(うらな)う」と読みますが、この苗字では「占」を「うらな」ではなく「うら」と読んでいます。
そのため、「うらべ」を「うらなべ」と読んでしまうこともあるでしょう。
「部」は訓読みで「べ」と読みますが、音読みでは「ぶ」と読むので、「占部」を「うらなべ」「うらなぶ」「せんぶ」と読んでしまう可能性もあります。
「占部」の名前や由来などについて説明
「占部」は、福岡県を中心に西日本にみられる苗字です。
「占部」という苗字は、律令国家の時代に卜占(ぼくせん)を職としていた「卜部(うらべ)」に由来しています。
漢字の「占」は「卜」の異字体で吉凶をうらなうことを意味しており、「占部」は占いに携わる氏族の姓を表しています。
卜部は亀のこうらを用いて吉凶を占う「亀卜」を行う組織「品部(しなべ)」で、壱岐や対馬など複数の国から「卜部」が選ばれていました。
「卜部」の氏族はいくつかの系統に分かれて子孫を残し、福岡県、広島県、愛知県などに「占部」姓がみられます。
ちなみに、鎌倉時代に活躍した歌人の「吉田兼好」も「卜部」の系統を組む吉田社の一族であり、本名は卜部兼好といいます。
まとめ
「占部」という苗字は「うらべ」と読みます。
「せんべ」「うらなべ」「せんぶ」などと読まないよう、正しい読み方を覚えておきましょう。