「印矩」は何と読むのでしょうか。
この記事では、「印矩」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「印矩」の正しい読み方は「いんく」
「印矩」の正しい読み方は「いんく」です。
「印」には「印象」【いんしょう】「認印」【みとめいん】など「いん」という読み方があります。
「矩」は「矩形」【くけい】「鉤矩」【こうく】など「く」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「いんく」が「印矩」の正しい読み方です。
「印矩」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「印矩」のよくある間違った読み方として挙がるのが「しるしく」「いんかね」です。
「印」には「印半纏」【しるしばんねん】「印旗」【しるしばた】など「しるし」という読み方があり「矩」は「矩尺」【かねじゃく】「矩差」【かねざし】など「かね」とも読みます。
どちらの読み方も「印矩」には当てはまりません。
「印矩」について説明
「印矩」とは、「印を押すときの位置合わせに使う直角の定規」のことです。
絵や書には署名の代わりに落款と呼ばれる角印を押します。
落款を押す時に狙った場所からずれないよう位置を合わせるガイド枠として使う道具が「印矩」です。
T字型もしくはL字型をした小さめの定規で、紙の上で位置を合わせ沿うように落款を置くことでずれなくきれいに押印できる便利な道具です。
「印矩」の言葉の由来
「矩」は直角に曲がった定規、いわゆる「さしがね」を意味します。
「印を押す時用のさしがね」が「印矩」の由来です。
まとめ
「印矩」は一般的にはあまり馴染みがない専門的な道具です。
初見では読めない人も多い難読漢字なので覚えておきましょう。