この記事では、「執る」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「執る」の正しい読み方は「とる」と「しこる」どちら
「執る」の読み方が分かりにくいと思う方は多いでしょう。
「執」は音読みの「しつ」がよく知られていますが「しつる」「しこる」と読んでも良いのか、それとも「とる」と読むべきなのでしょうか。
正しい読み方の結論
「執る」の正しい読み方は「とる」です。
「しこる」と読むのは間違いになります。
「執る」の意味
「執る」(とる)には「行う」「物事を処理する」という意味があります。
漢字の「執」(しつ)は扱う、とりおこなうという意味を持ち、筆記道具を用いて文字を書く「執筆」や、政治や手続きなどを実行する「執行」などの熟語に使われています。
「執る」は「執行」(しっこう)や「執り行う」(とりおこなう)に近いニュアンスを持ち、技能を用いて物事をしっかりと処理する、政治、行事や式典などを実行する、といった意味で使われることが多いです。
なお「とる」と読める言葉には「取る」「撮る」「獲る」などがあり、その中で「執る」と「取る」は使う場面が混同されがちです。
「取る」には主に「手で物を持つ」「獲得する」といった意味があり、「しっかり物事を行う」ことを表す「執る」とは意味合いが少し異なります。
そのため「執る」という表記がふさわしい場面で「取る」と表記しないよう、細やかな使い分けが必要です。
なお「しこる」の意味は硬くこわばることであり、漢字表記は「凝る」となります。
「執る」とは全く意味が異なるので「しこる」と読まないように注意しましょう。
「執る」の言葉の使い方や使われ方
・『責任を持って職務を執る』
・『リーダーが指揮を執ってチームを一つにまとめる』
・『返信を出すために筆を執る』
まとめ
「執る」は読み方を知らないと「しこる」「しつる」と読み間違えてしまいそうですが、「とる」が正しい読み方であることを覚えておきましょう。
「執行」「執り行う」と近い意味で使うことができます。