この記事では、「奴国」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「奴国」の正しい読み方は「なこく」と「やっこく」どちら
奴国の漢字を目にした人の中には、やっこくと読んでしまう人もいたりするものです。
確かに奴の漢字には、やっこという読みがあり、後ろの国にも、こくという読みがあります。
そのため奴国の漢字も、やっこくという風に読めそうな気はしないでもありません。
所が奴国を、やっこくと読むのは誤りで、なこくと読むのが正しい言葉です。
正しい読み方の結論
奴国は、なこくと読むのが正解な言葉となっています。
とはいえ後ろの国の漢字はそのまま、こくと読めますが、最初の奴の漢字には、なという読みはないです。
というのも実の所、これは日本語の熟字訓と呼ばれる特殊な読み方で、2文字以上の語が結び付いて生じた熟字に、予め訓読みを当てた読み方となっています。
だからこそ奴国は熟字訓によって、なこくと読む事が可能なのです。
「奴国」の意味
奴国は、魏志倭人伝で確認出来る国名の1つとなっています。
弥生時代に、現在の福岡県福岡市の周辺に存在したと推測される、小国を示すのです。
「奴国」の言葉の使い方や使われ方
・『この近辺に、奴国と呼ばれた小さな国がかつて存在していたそうです』
・『魏志倭人伝には、奴国には二万戸程の家が存在していたと記載されています』
・『奴国の王が、後漢の光武帝から授かったとされる、漢委奴国王印は今も残っています』
まとめ
奴の漢字は、やっこという読みがあり、国の漢字には、こくという読みが存在しています。
ですが奴国を、やっこくと読むのは完全に間違いで、なこくと読むべき言葉です。
そんな奴国は、弥生時代に現在の福岡市付近に存在したとされる小国を表現する言葉として、使用されています。