この記事では、「安穏」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「安穏」の正しい読み方
「安穏」の正しい読み方は「あんのん・あんおん」です。
「あん・のん・おん」は音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「のん」と読むのは「連声(れんじょう)」になります。
連声とは、二つの語をつなげて読む時に、「m・n・t」で終わる語の後に、「ア行(母音)・ヤ行・ワ行」で始まる語が来る場合、後の言葉の頭が「マ行・ナ行・タ行」の音に変化する文法です。
「安穏」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「安穏」は「あんかん」「あんせい」などと間違って読まれることがあります。
「安穏」について説明
「安穏」とは「特に変わったことがなく、心静かに落ち着いていること」という意味です。
周囲が平和で、不安を感じることなく、無事に過ごせる状態を表します。
「安穏」は名詞・形容動詞として「安穏だ・である」「安穏と暮らす」「安穏の世を願う」などと使われます。
同じ読み方をする言葉に「アンノン族(ぞく)」という言葉があり、こちらは1970年代に流行した俗語です。
当時女性に人気だった「anan」「non-no」というファッション雑誌から生まれた語で、オシャレな服を着て旅行する若い女性に使われました。
「安穏」とは全く違う言葉です。
「安穏」の言葉の由来
「安穏」は漢字の意味から成り立つ語です。
「安」は「やす(い)」とも読み「変わったことがなく穏やかに落ち着いている」「心を落ち着ける」「値段がやすい」という意味、「穏」は「おだ(やか)」とも読み「落ち着いている」「ゆったりしている」という意味、「安穏」で「変わったことがなく、落ち着いてゆったりしていること」になります。
まとめ
今回は「安穏」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。