この記事では、「強請る」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「強請る」の正しい読み方は「ねだる」と「よくばる」どちら
「強請る」には3つの読み方があります。
1つ目は「ねだる」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法で、熟字に送り仮名が付く場合もあります。
2つ目は「もがる」で、こちらも熟字訓です。
3つ目は「ゆする」で、こちらも熟字訓ですが、辞書では「揺する」の補足として、「強請る」とも当てて書くと記載されているものです。
「よくばる」という読み方はありません。
正しい読み方の結論
「強請る」の正しい読み方は「ねだる」「もがる」「ゆする」の3つになり、読み方によって意味が違ってきます。
「よくばる」とは読みません。
「強請る」の意味
「強請る」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「ねだる」と読む場合、「甘えたり、無理に頼んだりして欲しいものを請い求める」「難くせをつけて要求する」「ぐずぐず文句を言う」という意味です。
「もがる」と読む場合、「異議を申し立てる」「難くせをつけて金品を要求する」という意味です。
「ゆする」と読む場合、「人をおどして金品を出させる」という意味です。
語源は江戸時代に、芸妓が客の本心を探る為に、わざと言い掛かりを付けて揺さぶりをかけたことに由来しています。
「心に探りを入れる」から「相手を動揺させる」になり、「甘える」「無理強いする」という意味に変化して、「無理やり頼むこと」という意味の「強請(きょうせい)」という漢字があてはめられました。
「強請る」の言葉の使い方や使われ方
「強請る」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『子どもがおもちゃを買って欲しいと強請る(ねだる)』
・『彼女が指輪を強請る(ねだる)』
・『上司の弱みを握って強請る(ゆする)』
まとめ
今回は「強請る」の読み方について紹介しました。
「強請る」の正しい読み方は「ねだる」「もがる」「ゆする」の3つで、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。