この記事では、「忌々しい」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「忌々しい」の正しい読み方は「いまいましい」と「いみいみしい」どちら
「忌々しい」には2つの読み方があります。
1つ目は「いまいましい」で、慣用読みになります。
慣用読みとは、誤読などにより、本来とは異なる読み方が広く用いられ、定着した読み方のことです。
2つ目は「ゆゆしい」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「忌」の音読みは「き」、訓読みは「い(む)」、「い(まわしい)」です。
「いみいみしい」という読み方はありません。
正しい読み方の結論
「忌々しい」の正しい読み方は「いまいましい」「ゆゆしい」と読み、読み方により意味が違ってきます。
「いみいみしい」とは読みません。
「忌々しい」の意味
「忌々しい」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「いまいましい」と読む場合、「腹立たしい」「悔しくてしゃくにさわる」という意味です。
動詞「忌む(いむ)」の連用形「いま」を重ねて形容詞化した言葉で、「不吉なものやけがれを慎む状態」という意味から、「残念」「心残り」という意味に転じ、更に「腹立たしい」「しゃくにさわる」という意味になりました。
元々「忌ま忌ましい」と書きましたが、次第に省略されて使われる様になりました。
「ゆゆしい」と読む場合、「程度がはなはだしい」「重大で放置できない」「不吉である」という意味です。
「由々しい」とも書き、「ゆ」の語源は「斎(ゆ)」という語で、「神聖なこと」という意味です。
ここから「けがれにより災いを招く」「不吉な様子」として使われる様になり、「忌」という漢字が当てはめられました。
「忌々しい」の言葉の使い方や使われ方
「忌々しい」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『マウントを取られて非常に忌々しい(いまいましい)』
・『彼女だけが表彰されるのが忌々しい(いまいましい)』
・『商品がまだ届かないのは忌々しい(ゆゆしい)ことだ』
まとめ
今回は「忌々しい」の読み方について紹介しました。
「忌々しい」の正しい読み方は「いまいましい」「ゆゆしい」の2つで、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。