この記事では、「抄訳」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「抄訳」の正しい読み方は「しょうやく」と「さやく」どちら
「抄訳」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて、確認します。
「抄」の漢字の音読みは「ショウ・ソウ」で、訓読みは「うつ(す)・す(く)」です。
また、「訳」の漢字の音読みは「ヤク」で、訓読みは「わけ」です。
ここから二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「しょうやく」と読めますが、「抄」の漢字の「さ」との読みがないことから、「さやく」と読むのは無理な様に思われます。
さて、「抄訳」の正しい読み方は「しょうやく」と「さやく」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「抄訳」の正しい読み方は「しょうやく」で、「さやく」と読むのは間違いです。
「さやく」と間違えて読まれる理由としては「抄」と似た漢字の「紗」や「沙」の漢字の音読みが「さ」であることから、これらの漢字と取り違えられたためだろうと推察されます。
「抄訳」の意味
「抄訳」とは、「原文のところどころを抜き出して、翻訳すること、及びその訳文」を意味する言葉です。
「抄訳」の言葉の使い方や使われ方
・『児童書では、外国の文学作品等は抄訳されているのが一般的です』
・『外国文学は、抄訳ではなく、原文を読むことでしか本当の文学作品としての価値は分かりません』
・『抄訳だけを読んで、外国の文学作品を批評するとは、もってのほかです』
まとめ
「抄訳」の正しい読み方は「しょうやく」で、「さやく」と読むのは間違いです。
「抄訳」とは、「原文のところどころを抜き出して、翻訳すること、及びその訳文」を意味する言葉です。