この記事では、「掃部」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「掃部」の正しい読み方
「掃部」という言葉の正しい読み方は「かもん」と「かもり」と「かにもり」です。
「掃部」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「掃部」という言葉の間違った読み方としては、「掃」を一般的な読み方である「はく(掃く)」と読んだことによる、「はきべ」があります。
また、「掃除」の「そう」の字でもありますので、「そうぶ」と読んでしまう例もあります。
「掃部」について説明
「かもん」とは、古代日本にあった役所の部署や、そこで働いていた人々の役職を指す言葉です。
転じて、名字として使われることもあります。
平安時代の頃に、「掃部寮(かもんりょう)」という宮中部署がありました。
これは宮中の清掃や、儀式の会場設営を司る部署でした。
そこで働く職員のうち、位が下の人々は「掃部」と書いて「かもり」または「かにもり」と呼ばれていました。
部署を指す場合と、そこで働く人々を示す場合とで、読み方が異なる点に注意が必要です。
掃部寮の職員は十数名で、朝廷での行事のために、スダレやスノコなどの部材を調達したり、それらの原料となる植物を栽培していました。
まとめ
「掃部」という漢字の正しい読み方は「かもん」と「かにもり」です。
間違った読み方には、「掃」を「はく」と読んでしまったことによる「はきべ」や、「そう」と読んでしまう「そうぶ」があります。
「掃部」とは平安時代にあった役所の部署の一つで、宮中の清掃や、儀式の準備を司っていました。
部署全体を指す場合は「掃部寮(かもんりょう)」と読みますが、そこで働く下級役人を指す場合は「掃部」と書いて「かもり」「かにもり」となり、同じ漢字でも場合によって読み方が異なります。