この記事では、「是」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「是」の正しい読み方は「ゼ」と「これ」と「この」
漢字の「是」は、音読みで「ゼ」、訓読みで「これ」と「この」などと読みます。
「是」には「正しい」や「正しいと認める」、「良いと定めた方針」といった意味があります。
そのほか、指定代名詞としての「これ」や「この」を示す場合もあります。
「是」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「是」の間違いやすい読み方は「テイ」といえます。
「是」は、「テイ」と読む「提」と形が似ています。
「提」は「提供」や「提案」、「提携」など日常生活でも目にする機会が多いことから、「是」と取り違えて読んでしまう可能性があります。
形は似ていても、「是」と「提」の読み方は同じではありません。
「是」を使った熟語
「是」は様々な熟語に使用されています。
次にその一例を紹介します。
「是非」
「是非」は「ぜひ」と読む熟語で、「正しい事柄と正しくない事柄」や「物事の良し悪しを議論して判断すること」を意味します。
また、副詞として、「是非〜したい」のように「難しい状況でも乗り越えて実行したい意思」を示したり、「是非きてください」のように「強く願う様子」を示したりする場合もあります。
「是正」
「是正」は「ぜせい」と読む言葉です。
「悪い点や不届きな点を改めて正すこと」を意味し、「是正を求める」などと使われます。
「色即是空」
「色即是空」は「しきそくぜくう」と読む言葉で、「般若心経」などに記されている仏教の教えのひとつです。
「あらゆる物事の本質は実体のない空にほかならないので、執着してはならない」という意味があるほか、「世の中の欲望は意味のないものである」という意味で用いられることもあります。
まとめ
「是」の正しい読み方は「ゼ」や「これ」、「この」になります。
「是非」や「是正」、「色即是空」などの熟語にも使われていますのでチェックしておきましょう。
「是」の読み方や使い方を学んで、漢字の正確な読み方をマスターする参考にしてください。