「時化」は何と読むのでしょうか。
この記事では、「時化」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「時化」の正しい読み方は「しけ」
「時化」の正しい読み方は「しけ」です。
「時化」の読み方は複数の漢字の組み合わせに特定の読みを当てた熟字訓と呼ばれる読み方です。
「時」と「化」をそれぞれ「し」「け」と読むのではなく「時化」の二文字に「しけ」という読み方が当てられています。
「時化」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「時化」のよくある間違った読み方として挙がるのが「じか」「ときけ」です。
「時」には「時代」【じだい】「随時」【ずいじ】など「じ」という読み方があるほか「時折」【ときおり】「一時」【ひととき】など「とき」とも読みます。
「化」は「化学」【かがく】「強化」【きょうか】など「か」とも読みます。
「時化」は熟字訓なので個別の漢字の読み方を組み合わせ読み方では読みません。
「時化」について説明
「時化」とは、「天候が悪化して海が大きく荒れること」を意味する言葉です。
強風や大雨などの悪天候により海上が穏やかでなくなるさまを表します。
海が荒れると漁に出られず漁獲高がないことから転じて「実入りが少ない」「稼ぎが悪い」という意味でも用いられる表現です。
「時化」の言葉の由来
物が水分を含んで湿り気を帯びることを「湿気る」【しける】といいます。
「時化」は「湿気る」と同じ由来を持つ言葉で、空が曇って湿りがちになり天候が荒れる様子に時間で変化することを表す「時化」の字を当てたとされています。
まとめ
「時化」は漁師や船乗りなど海に出る人なら常識として知っている言葉です。
読み間違いが多いので正しい読み方を覚えておきましょう。