この記事では、「楼閣」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「楼閣」の正しい読み方は「おうかく」と「ろうかく」どちら
「楼閣」の正しい読み方を考えるために、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて、最初に確認します。
「楼」の漢字の音読みは「ロウ」で、訓読みは「たかどの・やぐら」です。
また、「閣」の漢字の音読みは「カク」で、訓読みは「たかどの・たな」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「ろうかく」と読むことは可能ですが、「楼」の漢字に「おう」との読みがないことから、「おうかく」とは読めそうにないことが分かります。
さて、「楼閣」の正しい読み方は「おうかく」と「ろうかく」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「楼閣」の正しい読み方は「ろうかく」で、「おうかく」と読むのは、先に無理だと推察した通り間違いです。
「おうかく」との読み間違いは、「楼」に少し似た音読みが「おう」の「桜」と、漢字を取り違えられたことによるものだろうと思われます。
「楼閣」の意味
「楼閣」とは、「高層のりっぱな建物のこと」を意味する言葉です。
この言葉は、「見掛け倒しや、実現できない絵空事」を意味する「砂上の楼閣」との表現で、しばしば使われます。
「楼閣」の言葉の使い方や使われ方
・『彼の壮大な構想は、砂上の楼閣に過ぎない』
・『ヒット商品により、経営が順調な当社ですが、基礎研究を重視していないため、やがてこの繁栄が砂上の楼閣であったことが分かるでしょう』
・『奈良県にある弥生時代の遺構の唐子鍵遺跡には、当時の楼閣が再現されています』
まとめ
「楼閣」の正しい読み方は「ろうかく」で、「おうかく」と読むのは間違いです。
また、この「楼閣」とは、「高層のりっぱな建物のこと」を意味する言葉です。