この記事では、「此方」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「此方」の正しい読み方は「こちら」と「こなた」どちら
「此方」には数多くの読み方があり、送り仮名のないものは以下の通りです。
1つ目は「こちら」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の語(熟字)に対し、本来の意味を当てはめて、普段使われない読み方をする文法です。
「此」の音読みは「し」、訓読みは「これ・この・ここ・かく」、「方」の音読みは「ほう」、訓読みは「かた・かく・ただしい・まさに」になります。
2つ目は「こなた」で、こちらも熟字訓です。
3つ目は「こち」で、「こちら」の音変化です。
4つ目は「こんた」で、「こなた」の音変化です。
正しい読み方の結論
「此方」は熟字の場合、「こちら」「こなた」「こち」「こんた」と読み、読み方により意味が違ってきます。
「此方」の意味
「此方」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「こちら」と読む場合、「話し手に近い方向」「話し手のいる場所」「話し手のすぐ近くにある人やもの」「話し手自身」という意味です。
「こなた」と読む場合、「話し手により近い場所」「あなた」「それ以前」「それ以来」という意味です。
「こち」は「こちら」に同じ、「こんた」は「こなた」に同じです。
「此方」の言葉の使い方や使われ方
「此方」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『此方(こちら)をご覧ください』
・『此方(こちら)はいつでも結構です』
・『山の此方(こなた)に雪が見える』
まとめ
今回は「此方」の読み方について紹介しました。
「此方」は送り仮名がない場合、「こちら」「こなた」「こち」「こんた」と読み、読み方により使い方が変わってきます。
正しく使える様に覚えておきましょう。