この記事では、「燻る」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「燻る」の正しい読み方は「いぶる」と「くすぶる」どちら
「燻」という漢字は訓読みでは「燻(いぶ)る」や「燻(くすぶ)る」、「燻(くゆ)る」、「燻(や)く」、「燻(ふす)べる」と読み、音読みでは「くん」と読みます。
したがって、「燻る」は「いぶる」と「くすぶる」両方の読みを用いることができ、さらには「くゆる」と読むこともできます。
正しい読み方の結論
「燻る」は「いぶる」と「くすぶる」、そして「くゆる」と読むことができます。
「燻る」の意味
「燻(いぶ)る」の場合は「よく燃えないで煙が出る」という意味を指します。
「燻(くすぶる)る」の場合は「燻(いぶ)る」と同じく「よく燃えないで煙が出る」という意味の他以下の意味を含みます。
・「煙のすすで黒くなる」や「すすけること」
・「争いごとなどが表面化せずに、解決しきれないままで続いている」
・「閉じこもって陰気に過ごす」
・「地位や状態などが、その段階に留まったままで低迷していること」
・「身なりや様子が小汚くすすけている様」
「燻る」の言葉の使い方や使われ方
・(いぶるとして用いる場合)『どこからか枯葉を燻(いぶ)る臭いが漂ってきた』
・(くすぶるとして用いる場合)『湿った木を燃やしたが、ずっと燻(くすぶ)っている』
・(くすぶるとして用いる場合)『負担を強いる政治に国民の不満が燻(くすぶ)る』
・(くすぶるとして用いる場合)『気持ちの切り替えができずに、1日中家で燻(くすぶ)っていた』
まとめ
・「燻る」は「いぶる」とも「くすぶる」とも、そして「くゆる」とも読むことができます。
・「燻(いぶ)る」の場合は「よく燃えないで煙が出る」という意味を指します。
・「燻(くすぶる)る」の場合は「よく燃えないで煙が出る」という意味の他、「煙のすすで黒くなる」や「争いごとなどが表面化せずに、解決しきれないままで続いている」など複数の意味を指します。