この記事では、「物怪」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「物怪」の正しい読み方は「もっけ」と「ぶっかい」どちら
「物怪」には3つの読み方があります。
1つ目は「もののけ」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
2つ目は「もっけ」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「物」の音読みは「ぶつ・もつ」、訓読みは「もの」、「怪」の音読みは「かい・け」、訓読みは「あや(しい)・あや(しむ)」です。
「物」を「もっ」と読むのは促音化(そくおんか)です。
促音化とは、2つの語が組み合わさって1つの語になる時に、発音しやすくするため、前の語の語尾が「っ」に変化する文法です。
3つ目は「もけ」で、こちらは塾字訓になります。
「物怪」と表記する場合「ぶっかい」とは読みません。
正しい読み方の結論
「物怪」の正しい読み方は「もののけ」「もっけ」「もけ」の3つで、読み方により意味が違ってきます。
「ぶっかい」とは読みません。
「物怪」の意味
「物怪」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「もののけ」と読む場合「人にとりついてたたりをする死霊・生き霊・妖怪など」という意味です。
「もっけ・もけ」と読む場合「思いがけないこと」「不思議なこと」「不吉なこと」という意味です。
元は「物の怪」と表記され「もののけ」と読んでいましたが、音変化により「もっけ」「もけ」になり、意味も「人にたたる霊」から「妖怪」「変化」になり、更に転じて「意外なこと」になったのです。
「物怪」の言葉の使い方や使われ方
「物怪」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『この奇妙な現象は物怪(もののけ)の仕業ではないか』
・『上司がまだ来ていないのは勿怪(もっけ)の幸いだ』
・『急に本人が現れるとは勿怪(もっけ)なことが起きるものだ』
まとめ
今回は「物怪」の読み方について紹介しました。
「物怪」の正しい読み方は「もののけ」「もっけ」「もけ」の3つで、「ぶっかい」とはよみません。
正しく読める様に覚えておきましょう。