この記事では、「玄人」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「玄人」の正しい読み方は「くろうと」と「げんじん」どちら
「玄人」の正しい読み方を考えるために、この熟語に使われている漢字の個別の読みについて、最初に確認しておきます。
「玄」の漢字の音読みは「ゲン」で、訓読みは「くろ」です。
また、「人」の漢字の音読みは「ジン・ニン」で、訓読みは「ひと」です。
ここから、訓読み+訓読みで二つの漢字を繋げれば「くろひと」となり、音読み+音読みで繋げれば「げんじん」と読めます。
従って、「くろうと」と読むのは難しく、「げんじん」と読むのが正しい様にも思えます。
さて、「玄人」の正しい読み方は「くろうと」と「げんじん」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「玄人」の正しい読み方は「くろうと」で、「げんじん」と読むのは間違いです。
先に訓読みを重ねれば「くろひと」とは、読めますが、「くろうと」とは読めそうにないと記しました。
しかし、これは発音を容易にするために、変化して読むことを指す日本語の音便のひとつである「ウ音便」と呼ばれる変化が生じたものです。
「ウ音便」とは、語中や語尾の「く」や「ぐ」や「ひ」や「び」や「み」などの音が、「う」の音に変化することで、ここでは「くろひと」の「ひ」が「う」に変化して「くろうと」の読みに変化したのです。
「玄人」の意味
「玄人」とは、「その道に熟達している人、専門家のこと」を意味する言葉です。
「玄人」の言葉の使い方や使われ方
・『彼の木彫の趣味は、素人の域をはるかに超えており、もはや玄人と言える腕前です』
・『玄人が料理した日本料理は、やはり家庭料理とは違って芸術的と言えます』
まとめ
「玄人」の正しい読み方は「くろうと」で、「げんじん」と読むのは間違いです。
また、この「玄人」とは、「その道に熟達している人、専門家のこと」を意味する言葉です。