この記事では「瘢痕」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「瘢痕」の正しい読み方は「はんこん」
「瘢痕」の正しい読み方は「はんこん」です。
これは「瘢」の音読み「ハン」と「痕」の音読み「コン」を組み合わせた読み方になります。
「瘢痕」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「瘢痕」は使われている漢字自体が難しく、読み方に戸惑うことが多い言葉といえます。
仮に言葉を知らなくても「瘢」は「般」(ハン)に似ていること、「痕」は「根」「恨」(コン)に似ていることから、読み方を「はんこん」と推測することも可能です。
また、「瘢」は訓読みで「きず」、「痕」は訓読みで「あと」と読めることから、「きずあと」と読んでしまう可能性もあります。
「瘢痕」について説明
「瘢痕」は、体に残った「傷あと」の医学的な呼び方です。
外傷、皮膚の炎症、治療などが原因でできた傷が治った後、患部の組織が新しい組織に置き換えられ、傷あととして残ってしまう現象を指します。
使われている漢字の意味を見てみると「瘢」と「痕」はどちらも傷あとを表しており、さらに「瘢」は皮膚の傷や傷あと、「痕」ははっきり残るあとといったニュアンスを含んでいます。
つまり、「瘢痕」という言葉は皮膚などにはっきり傷あとが残る様子を表しています。
「瘢痕」ができるのは、外傷などで組織の一部に炎症が起こると、新しく肉芽組織を形成して組織を修復しようとする反応が起こるためです。
その際に元の組織と異なる状態で組織が形成されるため、傷あとがツルツルしている、凸凹になる、引きつれる、といった特徴を伴い、傷あとが目立ちやすくなるのです。
傷が浅かった場合は一時的に「瘢痕」が生じても自然に薄くなっていきますが、傷が深い場合ははっきりした「瘢痕」が残りやすく、「瘢痕」を目立たなくさせるためには平たんにする、除去するなどの専門治療が必要になります。
まとめ
「瘢痕」は「はんこん」と読みます。
傷あとを意味する言葉で、訓読みでも「きずあと」と読めますが、音読みで「はんこん」と読むのが正しいです。