この記事では、「発句」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「発句」の正しい読み方は「はっく」と「ほっく」どちら
「発」という漢字は音読みで「はつ」や「ほつ」と読み、基本的にこの音読みでのみ用いられています。
そして、「句」という漢字は音読みで「く」と読み、「発」と同じくこの音読みで用いるのが一般的です。
したがって、「発句」の場合は「はっく」、もしくは「ほっく」、「ほっく」を略して「ほく」と読み、「はっく」と読むか「ほっく/ほく」と読むかで指す意味が若干異なります。
正しい読み方の結論
「発句」は「はっく」と「ほっく」、さらには「ほっく」を略して「ほく」と読むこともできます。
「発句」の意味
「発句(はっく)」には以下の意味が含まれています。
・「漢詩における、絶句の第一句と律詩の第一、第二句」、「起句」
・「和歌の第一句、もしくは第一、大二句」、「発句(ほっく)」
そして、「発句(ほっく/ほく)」には以下の意味が含まれます。
・「和歌の第一句、もしくは第一、大二句」、「発句(はっく)」
・「和歌の第一句」が独立して詠まれるようになったもの、つまり「俳句」
・「最初」や「発端」
・「競り市で、振り手が基準としてつける最初の値段やその値段をつける係」
このように、「発句(はっく)」と「発句(ほっく)」では「和歌の第一句、もしくは第一、大二句」という意味を含んでいるという点では同じですが、他に含める意味が若干異なります。
もともと、「発句(はっく)」は「漢詩の起句」を表す言葉でしたが、転じて「和歌」にも用いられるようになりました。
そして、「発句(ほっく)」には「最初」など、その意味から転じたと思われる複数の意味が含まれています。
「発句」の言葉の使い方や使われ方
・『夏草やで始まる発句は松尾芭蕉の作品として有名である』
まとめ
・「発句」は「はっく」と「ほっく」、さらには「ほっく」を略して「ほく」と読むこともでき、「はっく」と読むか「ほっく/ほく」と読むかで指す意味合いに若干の違いが生まれます。
・「発句(はっく)」の場合は漢詩の「起句」や「和歌の第一句、もしくは第一、大二句」という意味を表します。
・「発句(ほっく/ほく)」の場合は「和歌の第一句、もしくは第一、大二句」、「発句(ほっく)」の他、「俳句」や「最初」などの意味を表します。