この記事では「直垂」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「直垂」の正しい読み方は「ひたたれ」
「直垂」の正しい読み方は「ひたたれ」です。
「直垂」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「直垂」は「直」を「ひた」、「垂」を「たれ」と読んで「ひたたれ」という読み方をしますが、まず「直垂」の意味を知らなければ「ひたたれ」と読むことは難しいでしょう。
「直」と「垂」を音読みにして「ちょくすい」、「直」を「じか」にして「じかすい」と読んでしまいがちです。
「直垂」について説明
「直垂」は、武士が着ていた装束の名称です。
「垂領(たりくび)」になっている上衣と、下衣の袴を上下共ぎれで着用する服装のことで、上位は現代の着物と同様に襟を斜めに打ち合わせ、右と左の身ごろを引き違えて着る様式になっています。
従来は上衣のみを「直垂」と呼び、中世までは庶民が上平服として着ていましたが、中世以降は武士が袴と共に儀礼服として着用するようになり、上下の組み合わせが「直垂」と呼ばれるようになりました。
現代でも、大相撲の行司、歌舞伎など伝統芸能の舞台衣装に利用されています。
「直垂」の言葉の由来
「直垂」という名称の由来については諸説があるといわれています。
一説によると、人々が上衣のみを平服としてとして使用していた頃、下に真っすぐ垂らして着用していたためその名が付けられたのではないか、とされています。
まとめ
「直垂」は武士が着ていた装束の名前で「ひたたれ」と読みます。
言葉を知らなければ「ちょくすい」「じかすい」と読んでしまうかもしれません。
現代ではあまり使わない言葉ですが、ぜひ正しい読み方と意味を覚えておきましょう。