「直衣」は何と読むのでしょうか。
この記事では、「直衣」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「直衣」の正しい読み方は「のうし」「なおし」
「直衣」の正しい読み方は「のうし」「なおし」です。
「直衣」の読み方は複数の漢字の組み合わせに特定の読みを当てた熟字訓と呼ばれる読み方に当たります。
「直衣」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「直衣」のよくある間違った読み方として挙がるのが「ちょくい」「ちょくころも」です。
「直」には「直接」【ちょくせつ】「実直」【じっちょく】など「ちょく」という読み方があり「衣」は「衣替」【ころもがえ】「衣川」【ころもがわ】など「ころも」と読みます。
どちらも「直衣」には当てはまらない読み方です。
「直衣」について説明
「直衣」とは、「平安時代以降の貴族が着る日常の衣服」のことです。
貴族が普段着として着ている平服を指します。
貴族が儀礼の時に着用する服は色や形状など細かく決められていますが、普段着として日常的に着用する「直衣」には特に決まりがなく色も形も自由です。
平安時代中期頃に狩衣が普段着として着用されるされるようになると普段着から格式が高まり、幕末まで宮中の勤務で着用する服として利用されます。
「直衣」の言葉の由来
元は普段着を意味する「なおしごろも」と呼ばれていたものが短縮されて「なおし」になりさらに変化して「のうし」になった、とされています。
まとめ
「直衣」は現代では特別な機会がない限り使わない言葉で読み方も特殊です。
初見ではまず読めないので正しい読み方を覚えておきましょう。