この記事では、「相殺」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「相殺」の正しい読み方は「そうさい」と「そうさつ」どちら
「相殺」の熟語を構成する漢字の読みを、最初に説明します。
「相」の漢字の音読みは「ソウ・ ショウ」で、訓読みは「あい 」です。
また「殺」の漢字の音読みは「サツ・ サイ」で、訓読みは「ころ(す)・そ(ぐ)・けず(る)」です。
従って「相殺」は二つの漢字の音読みを連ねると、「そうさい」とも読めますし、「そうさつ」とも読め、この検証からはいずれが正しいかを結論付けることはできません。
さて、正しい読みはどちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、正しい読みは「そうさい」で、「そうさつ」は間違いだと言えます。
先に説明した通り、いずれの読みも可能ですが、日本では古くから訓読みの「ころす」の意味で使う場合には音読みは「サツ」、訓読みの「そぐ・へらす」の意味で使う場合は、音読みは「サイ」と読み分けて来ました。
「相殺」の意味は、後に説明しますが、この言葉では「殺」は「そぐ・へらす」の意味で使われています。
従って、「相殺」の正しい読みは「そうさい」だと言えるのです。
この日本古来の音読みの意味の使い分けに従えば、「そうさつ」は「武士が刀で切り合いをした場合の相打ち」を意味する言葉となってしまいます。
ただし、本来は間違いである「そうさつ」と読む人が余りにも多く、今ではこの読み方も間違いではないとの説もあることを最後に記しておきます。
「相殺」の意味
「相殺」とは、「 差し引いて、互いに損得がないようにすること、帳消しにすること」を意味する言葉です。
「相殺」の言葉の使い方や使われ方
・『今回の失敗は、これまで積み重ねて来た実績を相殺するほど、大きなものだった』
・『彼とお互いのお金の貸し借りを相殺した』
まとめ
「相殺」の正しい読み方は「そうさい」で、「そうさつ」の読みは、本来は間違いです。
また「相殺」の意味は、「 差し引いて、互いに損得がないようにすること、帳消しにすること」です。