「真贋」は美術品の鑑定に関する話題などで耳にする言葉ですが、どのような意味を持ち何が正しい読み方なのでしょうか。
今回は、「真贋」の正しい読み方と意味について解説します。
「真贋」の正しい読み方は「しんがん」と「しんにせ」どちら
「真贋」の読み方を漢字から考えると「しんがん」と「しんにせ」の2つに絞られます。
「しんがん」と「しんにせ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「真贋」の正しい読み方は「しんがん」です。
「真」は「真実」【しんじつ】「迫真」【はくしん】など「しん」と読みます。
「贋」は「贋作」【がんさく】「贋造」【がんぞう】など「がん」と読むほか、「贋札」【にせさつ】「贋物」【にせもの】など「にせ」とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「しんがん」と「しんにせ」の2つのうち「真贋」の正しい読み方は「しんがん」です。
「真贋」の意味
「真贋」とは、「本物と偽物」もしくは「本物か偽物か」の意味で使われる言葉です。
「真贋」の「真」は本物を、「贋」は本物ではない偽物を表します。
「真贋」は「大小」「好悪」などと同じく相反する二つの要素を合わせた言葉ですが一般的には「本物か偽物か」というどちらであるのかを問う意味で使うことが多く、本物と偽物を同列で扱う意味合いで使うのは限定的な用法です。
「真贋」の言葉の使い方や使われ方
・『美術品の真贋を判定する』
・『真贋に関わらず大切にとっておく』
・『古文書の真贋を見極める』
まとめ
「真贋」は「しんがん」が正しい読み方で「しんにせ」と読むのは間違いです。
本物かどうかはっきりしない物事に対して使うことが多い表現なので、正しい読み方と意味を理解した上で使いましょう。