この記事では、「肝」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「肝」の正しい読み方は「かん」と「きも」
漢字の「肝」は、音読みで「かん」、訓読みで「きも」と読みます。
「肝」には「肝、心、脾、肺、腎からなる五臓のひとつ」や「肝臓」「こころ」「かなめ」といった意味が含まれています。
「肝」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「肝」の間違えやすい読み方は「ぎも」です。
「肝」を使った言葉のひとつに「どぎも」と読む「度肝」がありますが、「肝」そのものの読み方に「ぎも」は含まれていません。
「肝」と同じく、肉部に属する部首「にくづき」が用いられている漢字にも注意が必要です。
特に、「胆(たん)」や「胖(はん)」などは「肝(かん)」と発音が似ているため取り違えないよう気をつけましょう。
「肝」を使った熟語
次に、「肝」を使った主な熟語を紹介します。
「肝心」
「肝心」は「かんじん」と読む言葉で、「最も重要な事柄」を意味します。
「肝臓や心臓、腎臓といった臓器は人の身体にとって不可欠なものであること」という意が由来となった言葉です。
「肝油」
「かんゆ」と読む「肝油」は、「サメやタラなどの肝臓から採取された脂肪油」のことを指します。
ビタミンAやビタミンD、オメガ3脂肪酸、抗酸化物質が豊富に含まれています。
「肝胆相照」
「肝胆相照」は「かんたんそうしょう」と読む四字熟語で、「お互いの心を打ち明けて、信頼し合っている様子」を意味します。
「肝胆」は肝臓と胆嚢を示し、それが転じて「心の底」という意味で使われるようになったそうです。
「かんたんあいてらす」と読まれることもあります。
まとめ
「肝」の正しい読み方は「かん」と「きも」です。
「きも」を濁して「ぎも」と読んだり、「胆」や「胖」といった同じ部首の漢字と読み間違えたりしないよう注意しましょう。
ぜひ漢字の正しい読み方を覚える参考にしてください。