「製糸」は繊維に関係がある言葉ですが、具体的に何を意味しどう読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「製糸」の正しい読み方と意味について解説します。
「製糸」の正しい読み方は「せいし」と「せいいと」どちら
「製糸」という言葉の読み方として使えそうなのが「せいし」と「せいいと」です。
「せいし」と「せいいと」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「製糸」の正しい読み方は「せいし」です。
「製」は「製品」【せいひん】「特製」【とくせい】など「せい」と読みます。
「糸」は「錦糸」【きんし】「抜糸」【ばっし】など「し」と読むほか、「糸巻」【いとまき】「生糸」【きいと】など「いと」とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「せいし」と「せいいと」の2つのうち「製糸」の正しい読み方は「せいし」です。
「製糸」の意味
「製糸」とは、「原材料を加工して糸を作ること」を意味する言葉です。
一般的には蚕が作る繭からとれる絹を加工して絹糸を作ることを指しますが、本来は幅広く糸を作ること全般を意味する言葉です。
麻を使って麻糸を作ったり綿花から木綿糸を作ったりなど、原材料を紡いで細長い糸状に加工し裁縫に使う糸を作る作業を「製糸」といいます。
糸は縫製において重要な役割を持ち古くから人の手によって「製糸」が行われてきました。
産業革命時に機械による生産技術が確立されたことで大量生産が可能になり現在ではほぼ全ての糸が機械で「製糸」されています。
「製糸」の言葉の使い方や使われ方
・『明治時代の日本では製糸が主要産業だった』
・『富岡製糸場を見学する』
・『製糸には多くの手間と時間がかかる』
まとめ
「製糸」は「せいし」と読む言葉で「せいいと」ではありません。
読み間違いやすい言葉なので覚えておきましょう。