論説や論評など論に対して用いられる表現として「論調」という言葉があります。
この言葉は何を意味しどう読むべきなのでしょうか。
今回は、「論調」の正しい読み方と意味について解説します。
「論調」の正しい読み方は「ろんちょう」と「ろんしらべ」どちら
「論調」という言葉の読み方として「ろんちょう」と「ろんしらべ」の2つが思い当たります。
「ろんちょう」と「ろんしらべ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「論調」の正しい読み方は「ろんちょう」です。
「論」は「論陣」【ろんじん】「各論」【かくろん】など「ろん」と読みます。
「調」は「調節」【ちょうせつ】「空調」【くうちょう】など「ちょう」と読むほか、「調物」【しらべもの】「取調」【とりしらべ】など「しらべ」とも読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「ろんちょう」と「ろんしらべ」のうち「論調」の正しい読み方は「ろんちょう」です。
「論調」の意味
「論調」とは、「論の調子や傾向」を意味する言葉です。
議論がどのような方向に向かっているのか、論評はどのような雰囲気であるのかなど論全体がどのような調子なのかを表します。
一般的には具体的な内容ではなく大まかな傾向や筋道の付け方に対して用いられる表現です。
はっきりしていないあいまいな論のムードを表す意味で使われる言葉であり、わずかなきっかけで大きく変わることもあります。
「論調」の言葉の使い方や使われ方
・『報道は批判的な論調一色だ』
・『謝罪会見を開いて以降論調が変わってきた』
・『積極的に推進する論調で議論が進んでいる』
まとめ
「論調」の正しい読み方は「ろんちょう」だけしかありません。
「ろんしらべ」などその他の読み方は全て誤りなので間違いのないよう正しい読み方と意味を知っておきましょう。