この記事では、「諭す」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「諭す」の正しい読み方は「さとす」と「ゆるす」どちら
「諭す」の正しい読み方を考えるために、最初に漢字辞書で「諭」の漢字の読みを確認します。
漢字辞書には、「諭」の漢字の音読みは「ユ」で、訓読みは「さと(す)」と記載されています。
従って、この訓読みから「さとす」と読めることはすぐに分かります。
一方で、音読みは「ゆ」なので、この音読みから「ゆるす」と読むには、送り仮名は「諭るす」となるべきで、「諭す」では、「ゆるす」と読むことは無理な様に思われます。
この記事を読まれている方の中には、音読みに送り仮名が付けられて動詞として使われること等、そもそもないと思われている方もおられるでしょう。
しかし、実はこうした読み方も珍しくはないのです。
例えば「断(だん)じる」の読みは「断」の音読みに「じる」の送り仮名が付けられたものですし、「発(はつ)する」も「発」の音読みに「する」が付けられ、それが促音化した読み方です。
従って、この表題の「諭す」でも、漢字の音読みに送り仮名を付けて「ゆるす」と読める可能性がないかを検証したのです。
さて、「諭す」の正しい読み方は「さとす」と「ゆるす」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「諭す」の正しい読み方は「さとす」で、「ゆるす」と読むのは、「諭」の漢字の読みから推察した通り、間違いです。
「ゆるす」と読み間違えられるのは、「許(ゆる)す」と「諭す」を勘違いされたものと考えられます。
「諭す」の意味
「諭す」とは、「言いきかせることや、教えみちびくこと」を意味する言葉です。
「諭す」の言葉の使い方や使われ方
・『彼女は親に諭されてアイドルを目指すことを諦めた』
・『上司は部下に対して怒るだけでなく、理解できる様に十分諭すことが大切です』
まとめ
「諭す」の正しい読み方は「さとす」で、「ゆるす」と読むのは、間違いです。
また、この「諭す」とは、「言いきかせることや、教えみちびくこと」を意味する言葉です。