この記事では、「項垂れる」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「項垂れる」の正しい読み方は「うなだれる」と「こうたれる」どちら
まず、「項垂れる」の言葉を構成している漢字の「項」は音読みが「コウ」で、訓読みは「うなじ・うな」です。
また「垂」の漢字の音読みは「スイ」で、訓読みは「た(れる)・しだ(れる)」です。
「項垂れる」では「垂れる」と送り仮名が「れる」であり、訓読みの「たれる」もしくは、発音を容易にするために濁音化した「だれる」の読みであることが分かります。
従って、「項」の漢字の音読みと組み合わせるのか、訓読みと組み合わせるかで、「こうたれる」と読むのか、「うなだれる」と読むのかの違いとなるのです。
正しい読み方の結論
「項垂れる」の読みが分からなくても、「うなだれる」と言う言葉は知っている方が多いでしょう。
それに反して、「こうたれる」と言う日本語は聞いたこともないでしょう。
推察通り、正しい読み方は「うなだれる」で「こうたれる」は、明らかな間違いです。
ここで、勘の良い方は、「こうたれる」ではなく「こうべたれる」なら意味が分かると思われるかも知れません。
しかし「項」に「こうべ」との読み方はありませんし、「こうべたれる」や「こうべをたれる」の「こうべ」の漢字表記は、「頭」もしくは「首」であり、この考えも間違いです。
「項垂れる」の意味
「項垂れる」とは、「失望や悲しさや恥ずかしさなどから、力なく首を前に垂れること」を意味する言葉です。
この言葉は、頭と首の境目辺りを「項(うなじ)」と呼びますが、ここが前に垂れるところから、そうした意味を持つ言葉となったのです。
「項垂れる」の言葉の使い方や使われ方
・『彼は志望大学の入試が不合格と知り、深く項垂れてしまいました』
・『彼女は、皆の前で余りにも恥ずかしい失敗をしたので、項だれて暫く顔を上げられませんでした』
まとめ
「項垂れる」の正しい読みは「うなだれる」で、「こうたれる」の読みは明らかに間違いです。
この「項垂れる」とは、「失望や悲しさや恥ずかしさなどから、力なく首を前に垂れること」を意味する言葉です。