この記事では、「苓」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに令で「苓」の読み方
「苓」は音読みでは、「リョウ」、「レイ」と読みます。
また、訓読みで「みみなぐさ」と読みます。
「苓」の意味や解説
「苓」とは、「ミミナグサ(耳菜草)」のことを指しています。
「ミミナグサ」はナデシコ科ミミナグサ属に分類される二年草で、草丈は15㎝から30㎝くらいです。
「ミミナグサ」の開花時期は、5月から6月頃で、5弁花の白い花を咲かせます。
他にも、「苓」は「カンゾウ(甘草)」のことを意味しています。
「カンゾウ」はマメ科カンゾウ属の総称で、薬用植物です。
「カンゾウ」は18種類程度あり、その中の1種である「スペインカンゾウ」は、草丈が60㎝から90㎝ほどで、6月から8月頃に、青い花が咲きます。
「カンゾウ」は他に、「アメリカカンゾウ」、「ロシアカンゾウ」、「ウラルカンゾウ」などがあります。
「カンゾウ」は生薬、甘味料に利用されています。
「苓」の熟語での使い方や使われ方
・『土茯苓』【ドブクリョウ】
サルトリイバラ科シオデ属の多年草の植物のことを言います。
・『黄苓』【ヒイラギ(古名)・オウゴン(生薬名)】
シソ科タツナミソウ属の多年草の「コガネバナ(黄金花)・コガネヤナギ(黄金柳)」のことを表しています。
・『茯苓』【ブクリョウ】
サルノコシカケ科の「マツホド」の菌核で、薬用、食用に用いられています。
まとめ
「苓」は「くさかんむり」に「令」と書きますが、「くさかんむり」は漢字の冠の一つで、漢字では「草冠」と表記します。
また、「令」は音読みで、「レイ」、「リョウ」、訓読みで、「いいつけ」、「おさ」、「よい」と読み、「言いつけ」、「おきて」、「長官」などの意味があります。
言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。