この記事では、「茄」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに加で「茄」の読み方
「茄」は音読みでは、「カ」と読みます。
また、訓読みで「はす」、「なす」、「なすび」と読みます。
「茄」の漢字の意味や解説
「茄」とは、植物の「ハス」や「ナス」のことを意味しています。
「ハス」は、ハス科ハス属に分類されている多年草で、水中植物です。
大形で、草丈は1m程度あります。
開花時期は7月から9月頃で、桃色や白色の花を咲かせます。
「ハス」は観賞用、食用、薬用などに利用されています。
「ハス」の漢字表記は、他にも「蓮」、「荷」などがあります。
古名は「ハチス」です。
名前の由来は、花托の形が、蜂の巣に見えるところから、「ハチス」となり、それが転訛して、「ハス」になりました。
二十四節気七十二候の小暑の次候「蓮始開(はすはじめてひらく)」で、登場しています。
一方、「ナス」はナス科ナス属に属している多年草、または一年草です。
6月から10月頃に、薄紫色の花が咲きます。
また、同じ時期に紫色の果実がなります。
果肉はスポンジ状になっています。
「ナス」には「茄子」の漢字表記もあり、「ナスビ」の別名があります。
「一富士二鷹三茄子」は、初夢で見ると縁起が良いと言われています。
「茄」の地名や名前での使われ方
・『五條市西吉野町茄子原』【ごじょうしにしよしのちょうなすはら】
奈良県にある地名です。
・『浜松市中区茄子町』【はままつしなかくなすびちょう】
静岡県にある地名です。
・『枚方市茄子作南町』【ひらかたしなすづくりみなみまち】
大阪府にある地名です。
まとめ
「茄」は「くさかんむり」に「加」と書きますが、「くさかんむり」は漢字の冠の一つで、「草冠」の漢字表記になります。
また、「加」は音読みで、「カ」、訓読みで「くわ(える)」、「くわ(わる)」と読んで、「くわえる」、「くわわる」、「国名の「加奈陀(カナダ)」の略」などを表しています。
言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。