この記事では、「蒋」の読み方を分かりやすく説明していきます。
草かんむりに将で「蒋」の読み方
「蒋」という漢字は訓読みでは「まこも」と読み、音読みでは「ショウ」や「ソウ」と読みます。
「蒋」の意味や解説
「蒋」にはイネ科の植物である「まこも」や中国の周王朝の国名という意味が含まれています。
「蒋」は並び生えた草の象形である「草かんむり」に肉と長い調理台、右手首に親指を当て脈をはかる象形たる「将」を組み合わせ、神に捧げる草である「まこも」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「蒋(まこも)」はイネ科マコモ属に分類される植物です。
別名「ハナガツミ」とも呼ばれ、漢字では「真菰」とも表記されます。
また、「蒋(まこも)」の葉を剥ぎ取ったら現れる真っ白い部分は「マコモダケ」と呼ばれ、食用とされています。
国としての「蒋(しょう)」は紀元前11世紀から紀元前617年の中国春秋時代に存在していたとされる周王朝の周辺国です。
姫拍齢が「蒋」の地に封じられたことに因み、国名にも「蒋」が用いられたそうです。
そして、紀元前617年に楚の侵攻を受け滅亡しました。
「蒋」の名前での使われ方
・『蒋』【しょう】
中国や朝鮮などに見られる漢姓です。
・『蒋』【しょう】
神奈川県や大阪府、京都府、東京都、愛知県に多く見られる日本の名字です。
・『蒋介石』【しょうかいせき】
中華民国の政治家であり、中華民国初代総統を務めた人物です。
・『蒋光慈』【しょうこうじ】
中国の詩人、小説家です。
著作には新夢、中国を哀しむ、少年漂泊者などがあります。
まとめ
「蒋」は訓読みでは「まこも」と読み、音読みでは「ショウ」や「ソウ」と読む漢字でした。
そして、「蒋」にはイネ科の植物「まこも」や中国春秋時代に存在した国名「蒋」という意味が含まれており、現在では主に姓の字として用いられていることが多いようです。