この記事では、「狢」の読み方を分かりやすく説明していきます。
けものへんに各で「狢」の読み方
「狢」は、音読みで「かく」と読みます。
訓読みで「むじな」と読みます。
「狢」の意味や解説
「狢」は、「アナグマ」の別名となります。
また「狢」は「タヌキ」を意味することがあります。
日本の森の中に住み、毛色や大きさなどが、アナグマと似ていることから混同し、タヌキのことを「狢」と呼ぶこともあります。
さらに、「同類の悪党」という意味もあります。
また、古くはタヌキは人を化かすと言われていたことから、「妖怪」の意味で「狢」という言葉が使われていたこともありました。
「狢」の熟語での使い方や使われ方
・『同じ穴の狢』【おなじあなのむじな】
「同類の悪党」という意味があります。
タヌキやキツネは、アナグマの巣穴に入り込み、生活する習性があるとされているため、一見関係がないものが、実は同類や仲間であるという意味があります。
一般的には、悪事を働く者に対して使う言葉になります。
・『狢藻』【むじなも】
「モウセンゴケ科の多年生の食虫植物」の名前になります。
沼や水田に浮かび、根はありません。
茎は長さ20㎝程度で、葉に虫が触れると二枚貝のように閉じて、虫を捉えることができます。
埼玉県羽生市『宝蔵寺』沼野「狢藻」は、天然記念物に指定されています。
・『狢ばったき』【むじなばったき】
「10月10日の藁鉄砲のこと」という意味があり、狢追いをする風習が、関東から東北にかけてあったと言われています。
まとめ
「狢」の意味を見てきました。
「狢」は「アナグマ」という意味や、「タヌキ」という意味があります。
一般的には、「同じ穴の狢」という言葉が広く知られているため、「同類の悪党」という意味で使われることが多いと知っておくといいのではないでしょうか。