この記事では、「沿」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに八と口で「沿」の読み方
「沿」という漢字は訓読みでは「沿(そ)う」や「ふち」と読み、音読みでは「エン」と読みます。
「沿」の意味や解説
「沿」には「そう」や「道路や水の流れなどによりそう」、「よる」、「したがう」、「ふち」、「へり」という意味が含まれています。
「沿」は流れる水の象形である「さんずい」に谷の口と2つに分かれているものの象形を組み合わせ、「そう」という意味を表す形声文字として成り立った漢字です。
「沿(そ)う」は「長く続いているものに対して、離れないように付き従うこと」や「何かに平行する形で続いていること」、「基準や方針となるものに従い、それから離れないように何かを行うこと」という意味を表す言葉です。
「沿」の熟語での使い方や使われ方
・『海沿い』【うみぞい】
「海に沿った陸地」や「沿岸」、「海辺」、「海に沿っていること」を意味する言葉です。
・『沿海』【えんかい】
「海に沿った陸地」や「海沿い」、「海の陸地に沿った辺り」を意味する言葉です。
・『沿革』【えんかく】
「物事の移り変わり」や「今日までの歴史」、「変遷」を意味する言葉です。
「沿」の地名での使われ方
・『川沿』【かわぞい】
北海道夕張郡長沼町に所在する地名です。
・『川沿』【かわぞえ】
北海道白老郡白老町に所在する地名です。
「沿」の名前での使われ方
・『川沿』【かわぞえ】
大阪府や兵庫県、奈良県に見られる日本の名字です。
・『谷沿』【たにぞえ】
高知県や北海道に見られる日本の名字です。
まとめ
「沿」は訓読みでは「沿(そ)う」や「ふち」と読み、音読みでは「エン」と読む漢字でした。
そして、「沿」には「そう」や「道路や水の流れなどによりそう」、「よる」などの意味が含まれています。