この記事では、「沛」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに市で「沛」の読み方
「沛」という漢字は訓読みでは「さわ」や「沛(たお)れる」と読み、音読みでは「ハイ」と読みます。
「沛」の意味や解説
「沛」には「さわ(水が浅く、草木の生えている湿地)」や「水や雨の勢いがよい様」、「盛んな様」、「たおれる」という意味が含まれています。
「沛」は流れる水の象形である「さんずい」に「市」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「沛」の熟語での使い方や使われ方
・『顛沛』【てんぱい】
「つまづき倒れること」、転じて、「とっさの場合」や「束の間」を意味する言葉です。
・『沛雨』【はいう】
「勢いよく降る雨」や「激しく降る雨」を意味する言葉です。
・『沛然』【はいぜん】
「雨が勢いよく降る様」を意味する言葉です。
・『沛艾』【はいがい】
「馬の気性が荒く、跳ねて暴れることやその馬」を意味する言葉です。
・『造次顛沛』【ぞうじてんぱい】
「慌ただしいとき」や「とっさの場合」、「わずかの時間」を意味する四字熟語です。
「造次」は物事が急に起こって慌てるときやわずかな時間という意味を表しています。
・『造次?沛』【ぞうじてんぱい】
「一瞬でも怠ることなく努めること」や「わずかな時間のこと」、「とっさの場合」、「突然の一瞬」を意味する四字熟語です。
君子はつまずいて転ぶような一瞬の時間でも、仁の心得を忘れることはないということに由来した表現になります。
「沛」の地名での使われ方
・『沛県』【はいけん】
中華人民共和国の江蘇省徐州市に所在する県です。
まとめ
「沛」は訓読みでは「さわ」や「沛(たお)れる」と読み、音読みでは「ハイ」と読む漢字でした。
そして、「沛」には「さわ」や「水や雨の勢いがよい様」、「盛んな様」、「たおれる」という意味が含まれています。