この記事では、「沂」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに斤で「沂」の読み方
「沂」という漢字は訓読みでは「ふち」や「ほとり」と読み、音読みでは「キ」や「ギ」、「ギン」と読みます。
「沂」の意味や解説
「沂」には「沂水(中国の川)」や「ふち」、「岸」、「ほとり」という意味が含まれています。
「沂」は流れる水の象形である「さんずい」に曲がった柄の先に刃を取り付けた手斧の象形である「斤」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「沂水(ぎすい)」とは、中華人民共和国の山東省南部から江蘇省北部をかけて流れている川のことであり、「沂河(ぎが)」とも呼ばれています。
中国第3位の大河である淮河(わいが)の流域における沂水、泗河(しが)、?河(じゅつが)を主とした河川郡の中では大きめの河川と言えます。
「沂水」は大運河の他に大きな出口がないため、江蘇省で洪水を起こすことが度々ありました。
しかし、1949年から1953年にかけて、水路の工事が行われたことにより、洪水の頻度は減少したようです。
「沂水」の源流の数については、3つある説や5つある説が挙げられていましたが、現在では4つある説が採用されています。
「沂」の地名での使われ方
・『沂水県』【ぎすいけん】
中華人民共和国山東省臨沂市に所在する県名です。
名にある通り「沂水」が流れていることが県名の由来となっており、隋王朝時代に「沂水県」と改称されたそうです。
まとめ
「沂」は訓読みでは「ふち」や「ほとり」と読み、音読みでは「キ」や「ギ」、「ギン」と読む漢字であり、「沂水(中国の川)」や「ふち」、「岸」、「ほとり」という意味が含まれています。
「沂水」や「沂水県(中華人民共和国の県名)」以外に用いられている例はありませんでした。