この記事では、「漸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに斬で「漸」の読み方
「漸」という漢字は訓読みでは「漸(すす)む」や「漸(ようや)く」、「やや」と読み、音読みでは「ゼン」や「セン」、「サン」、「ザン」、「セツ」、「セチ」と読みます。
「漸」の意味や解説
「漸」には「ようやく」や「次第に」、「すすむ」や「少しずつ進む」という意味が含まれています。
「漸」は流れる水の象形である「さんずい」に車と曲がった柄の先に刃をつけた斧の象形である「斬」を組み合わせ、水の流れを切って、徐々に導きとおすこと、転じて、「だんだん」や「次第に」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「漸(ようや)く」は「長い間待ち望んでいた状況がやっと実現する様」や「苦労の末、目標が達成できる様」、「物事が次第に進行していき、ある状態へ至る様」、「ゆっくりと」、「おもむろに」などの意味が含まれます。
「漸」を使った例文
・『時間がかかったが、漸(ようや)く努力が報われそうだ』
・『彼と彼女は紆余曲折あったが、漸(ようや)く結婚へと至った』
「漸」の熟語での使い方や使われ方
・『漸減』【ぜんげん】
「次第に減ること」を意味する言葉です。
・『漸次』【ぜんじ】
「次第に」や「段々」を意味する言葉です。
・『漸進』【ぜんしん】
「順を追って、段々と進むこと」や「少しずつ進歩すること」を意味する言葉です。
・『漸染』【ぜんせん】
「次第に染まること」や「習慣になること」を意味する言葉です。
まとめ
「漸」は訓読みでは「漸(すす)む」や「漸(ようや)く」、「やや」と読み、音読みでは「ゼン」や「セン」、「ザン」などと読む漢字でした。
そして、「漸」には「ようやく」や「次第に」、「すすむ」や「少しずつ進む」という意味が含まれています。