この記事では、「洵」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに旬で「洵」の読み方
「洵」という漢字は訓読みでは「まこと」と読み、音読みでは「シュン」や「ジュン」、「ケン」と読みます。
また、人の名前として用いられるときは「のぶ」の読みが当てられることもあります。
「洵」の意味や解説
「洵」には「まこと」や「まことに」という意味が含まれています。
「洵」は流れる水の象形である「さんずい」に太陽と人が腕を伸ばして抱え込んでいる象形である「旬」を組み合わせ、「等しい太陽の運行」、転じて、「(水の流れが)等しい」という意味を表す形声文字として成り立った漢字です。
「洵」の名前での使われ方
・『蘇洵』【そじゅん】
中国北宋王朝の文人であり、唐宋八大家に数えられる1人です。
二子は同じく北宋王朝の政治家、書家、画家、文豪として活躍した「蘇しょく」と官僚や文人として活躍した「蘇轍(そてつ)」であり、親子並んで「三蘇」と称されています。
また、「蘇洵」は老蘇、「蘇しょく」は大蘇、「蘇轍」は小蘇と称せられることもあります。
・『宇佐美洵』【うさみ まこと】
慶応大学から三菱銀行に入社し、後に頭取、全国銀行協会会長、第21代日本銀行総裁を歴任した日本の財界人です。
・『月泉祥洵』【げっせんしょうじゅん】
室町時代の臨済宗僧侶です。
東福寺や天竜寺の住持を経た後、南禅寺の住持となりました。
・『半澤洵』【はんざわ じゅん】
北海道帝国大学名誉教授や市立名寄短期大学初代学長を歴任した農学者、農学博士です。
まとめ
「洵」は訓読みでは「まこと」と読み、音読みでは「シュン」や「ジュン」、「ケン」と読む漢字であり、ほか、人の名前としては「のぶ」と読まれることもあります。
そして、「洵」には「まこと」や「まことに」という意味が含まれています。