さんずいへんに留と書く漢字には「溜」があります。
この記事では、「溜」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいへんに留で「溜」の読み方
「溜」は音読みで「りゅう」と読み、訓読みは「ため」や「溜まる」で「たまる」、「溜める」で「ためる」、「溜る」で「したたる」と読みます。
「ためる」は「貯める」と書くことが可能であり、「したたる」は「滴る」と書くことが可能です。
「溜」の意味や解説
「溜」は物体や気体がたまることや特定の場所に固定されることを示す時に使う言葉です。
「溜」はこれ以外にも液体を蒸気にしてもう一度元に戻す工程を表す時にも使う言葉であり、こちらは「蒸留」と表現します。
「蒸留」は元の液体を蒸気にすることで汚れや異物を取り除くことが可能であり、こちらは水を飲料用にした「蒸留水」が有名です。
「蒸留」は2つの沸点が違う液体を分離する時にも使われる工程であり、様々な実験や製品の作成に使われています。
「溜」の熟語での使い方や使われ方
・『溜め息』【ためいき】
「気分が落ち込んだ時やストレスを感じた時に吐く息」であり、こちらは大きく息を吐くのが特徴です。
・『溜池』【ためいけ】
「防災用の水を溜めておく池」を示す言葉です。
「溜池」は用水地とも呼ばれます。
「溜池山王」は「ためいけさんのう」と読む地名であり、こちらは千代田区にある「溜池山王駅」が有名です。
・『溜飲』【りゅういん】
「飲み込んだものが溜まっている状態」を表す言葉であり、消化不良で胃にものが溜まっている状態や胸焼けを起こしている時に使います。
この言葉は「溜飲が下がる」という慣用句で使われることが多く、こちらは胸につかえていた不満や不平がなくなってスッキリする様を示します。
まとめ
「溜」は物体や気体がたまることを示す時に使います。
「蒸留」は液体を気体にしたあともう一度液体に戻す工程であり、2つの液体を分離したり不純物を取り除くことが可能です。