この記事では、「漉」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに鹿で「漉」の読み方
「漉」という漢字は訓読みでは「漉(こ)す」や「漉(したた)らせる」、「漉(す)く」と読み、音読みでは「ロク」と読みます。
「漉」の意味や解説
「漉」には「(水や酒を)こす」、「滴らせる」、「(紙を)すく」という意味が含まれています。
「漉」は流れる水の象形である「さんずい」に角を持つ雄鹿の象形である「鹿」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「漉(こ)す」は「不純物やカスなどを取り除く目的で布や紙、網などをくぐらせる」という意味を表し、「濾(こ)す」とも表記されます。
「漉(す)く」は「スノコの上に溶かした原料を薄くのばし、紙をつくること」や「パルプなどを原料にして紙をつくること」、「紙のように薄いものをつくる」という意味を表す言葉であり、「抄(す)く」とも表記されます。
「漉」の熟語での使い方や使われ方
・『茶漉し』【ちゃこし】
「茶を入れるときに粉茶や茶がらが混ざらないようにするための道具」を意味する言葉です。
・『紙漉き』【かみすき】
「紙、とりわけ、和紙を漉くことやそれを職業とする人」を意味する言葉です。
「漉」の地名での使われ方
・『紙漉沢』【かみすきさわ】
青森県広前市に所在する地名です。
・『紙漉阿原』【かみすきあらわ】
山梨県中巨摩郡昭和町に所在する地名です。
「漉」の名前での使われ方
・『大漉』【おおすき】
鹿児島県や福岡県、神奈川県、東京都、愛知県に見られる日本の名字です。
・『紙漉』【かみすき】
鹿児島県や埼玉県、福岡県、京都府、広島県に見られる日本の名字です。
・『絹漉』【きぬこし】
鹿児島県や埼玉県、福岡県、京都府、広島県に見られる日本の名字です。
まとめ
「漉」は訓読みでは「漉(こ)す」や「漉(したた)らせる」、「漉(す)く」と読み、音読みでは「ロク」と読む漢字でした。
そして、「漉」には「(水や酒を)こす」、「(紙を)すく」という意味が含まれています。