この記事では、「佃」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに田で「佃」の読み方
「佃」という漢字は訓読みでは「つくだ」や「こさく」、「佃(か)り」や「佃(たがや)す」と読み、音読みでは「デン」や「テン」と読みます。
「佃」の意味や解説
「佃」には「つくだ(開墾して作った耕作地)」や「荘園の領主などの直営地」、「(田畑を)耕す」や「狩りをする」や「狩り」などの意味が含まれています。
「佃」は横から見た人の象形である「にんべん」に区画された耕地や狩猟地の象形である「田」を組み合わせ、「田や耕作地を耕す」や「田畑を管理する人」という意味を持つ会意兼形声文字として成り立ちました。
「佃」での熟語での使い方や使われ方
・『佃煮』【つくだに】
「小魚や貝、海藻などを醤油やみりんなどで煮詰めた料理」を意味する言葉です。
名称は江戸佃島で作られていたことに由来しています。
・『佃節』【つくだぶし】
「江戸中期以降に隅田川を往来する遊船で芸者などが披露した三味線の手、それに伴う唄」や「隅田川や深川などの舟遊びのシーンで使われる歌舞伎下座音楽の1つ」を意味する言葉です。
・『不堪佃田』【ふかんでんでん】
「平安時代、天災などが原因で荒廃し、耕作不可能となってしまった田地」を意味する言葉です。
「佃」の地名での使われ方
・『佃』【つくだ】
青森県や東京都、大阪府に所在する地名です。
・『佃島』【つくだじま】
東京都中央区に所在する地名です。
「佃」の名前での使われ方
・『佃』【つくだ/つのだ/てん/でん】
大阪府や兵庫県、東京都や神奈川県、北海道や香川県などに見られる日本の名字です。
まとめ
「佃」は訓読みでは「つくだ」や「こさく」、「佃(か)り」や「佃(たがや)す」と読み、音読みでは「デン」や「テン」と読む漢字です。
そして、「佃」には「つくだ(開墾して作った耕作地)」や「荘園の領主などの直営地」、「(田畑を)耕す」などの意味が含まれています。