皆さんは「哄」という漢字をご存じでしょうか。
口へんなので、喋る事に関する漢字と思われます。
この記事では、口へんに共で「哄」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに共で「哄」の読み方
「哄」という漢字は、音読みで「コウ」、訓読みで「どよ(めき)」と読みます。
「哄」の意味や解説
「哄」は、音が鳴り響くという意味です。
人々が集まり大声で笑ったり喋ったりする時のざわめきを表しています。
沢山の人が一度に声を出したり、大きな声での賑やかな笑い声を表した漢字となっています。
「哄めき」(どよめき)とは、話し声や物音がざわざわ騒がしく聞こえる様を表す言葉です。
「哄」の熟語での使い方や使われ方
それでは、熟語での使い方や使われ方をみていきましょう。
熟語
・『哄笑』【こうしょう】
この熟語は、大きく口を開けどっと笑い声をあげるという意味を表しています。
「哄」の漢字単体では「大勢で」の意味を持っていますが「哄笑」だと一人だけでも、大きな笑い声を出していたら「哄笑」です。
・『哄然』【こうぜん】
大きな声で笑う事です。
例文:お兄さんは「ハハハッ」と哄然と笑った。
中国での使われ方
調べた結果、日本語で使われている「哄」の熟語は「哄然や哄笑」以外で見当たらなかったので、中国での意味は日本と同じなのか見たところ、「大声でわいわい騒ぐ」の意味は同じでしたが、他にも「人を騙す」の意味があるそうです。
例文として「不要哄人」で「人を騙しては駄目だ」という意味があるようです。
また、中国では「機嫌を直す」や「子どもをあやす」という意味もあるとのことで日本よりも漢字の意味が広いようでした。
まとめ
「哄」は人が集まり騒がしくワイワイ喋っている様子を表した漢字というのが分かりました。
熟語でも似たような大きな声で騒ぐという意味ばかり出てきましたが、中国での「哄」の意味はそれ以外にも「人を騙す」や「子どもをあやす」等、人がただ喋る以外にも意味の幅が広く使われていることが分かりました。
日本よりも中国の方が「哄」が一般的に使われているようです。