この記事では、「嗚」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに烏で「嗚」の読み方
「嗚」という漢字は訓読みでは「ああ」や「嗚(なげ)く」と読み、音読みでは「ウ」や「オ」と読みます。
「嗚」の意味や解説
「嗚」には「ああ(感嘆や嘆息の声)」、「嘆く」、「いたむ」という意味が含まれています。
「嗚」は口の象形である「口へん」にカラスの象形である「烏」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「嗚(お)」は「悲しんだり泣いたりする声や悲しみ泣くこと」という意味を表す言葉です。
「嗚呼(ああ)」は「物事に驚いたり、深く感じたりした気持ちを直接表す語」や「呼びかけに用いる語」、「肯定したり、同意したりする応答の語」という意味を表す言葉になります。
「嗚」を使った例文
・『嗚呼(ああ)、何て美しい景色なんだ』
・『嗚呼(ああ)、そこの君ちょっといいかな』
・『嗚呼(ああ)、わかった』
「嗚」の熟語での使い方や使われ方
・『嗚咽』【おえつ】
「声をつまらせて泣くこと」や「むせび泣き」を意味する言葉です。
・『素戔嗚尊』【すさのおのみこと】
「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を父母に、天照大神(あまてらすおおみかみ)を姉に持つ日本神話に登場する神」を意味する言葉です。
・『嗚呼哀哉』【ああかなしいかな】
「強い悲しみの気持ちを言い表す言葉」を意味する四字熟語であり、主に人の死に対して用いられます。
まとめ
「嗚」は訓読みでは「ああ」や「嗚(なげ)く」と読み、音読みでは「ウ」や「オ」と読む漢字です。
「嗚」には「ああ」、「嘆く」、「いたむ」という意味が含まれており、熟語に用いられている例は極端に少なく、ほか、地名や名字などに用いられている例はないということでした。