この記事では、「埴」の読み方を分かりやすく説明していきます。
土へんに直で「埴」の読み方
「埴」という漢字は訓読みでは「はに」と読み、音読みでは「ショク」や「シ」、「ジキ」と読みます。
「埴」の意味や解説
「埴」には「はに」や「粘土」という意味が含まれています。
「埴」は土地の神を祭るため、柱状に固められた土の象形である「土へん」に呪いの印である十を上に付けた目の象形である「直」を組み合わせ、「粘って伸びる土」や「はに(黄赤色の粘土)」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「埴(はに)」は「瓦や陶器の原料として用いられているキメの細かい黄赤色の粘土」のことであり、「赤土(あかつち)」、「粘土(ねばつち)」、「へな」、「埴輪(はにつち)」とも呼ばれています。
「埴」の熟語での使い方や使われ方
・『埴輪』【はにわ】
「魔除けや祭祀のために古墳の上や周囲に並べられた素焼きの土製品」を意味する言葉です。
・『埴猪口』【へなちょこ】
「未熟な人や役立たずな人を揶揄していう語」を意味する言葉であり、もともとはへな土でつくった猪口(さかずきの一種)を指していました。
・『真埴』【まはに】
「埴(はに)の美称」を意味する言葉であり、「真赤土」とも表記されます。
・『埴生』【はにゅう】
「埴のある土地」や「埴土」、「埴生の小屋の略称」を意味する言葉です。
・『埴生の小屋』【はにゅうのこや/はにゅうのおや】
「土の上にむしろを敷いて寝るような粗末な小屋」、「赤土を塗って造った小屋」、「みすぼらしい家」を意味する言葉であり、「埴生の宿(はにゅうのやど)」とも表現されます。
まとめ
「埴」は訓読みでは「はに」と読み、音読みでは「ショク」や「シ」、「ジキ」と読む漢字でした。
そして、「埴」には「はに」や「粘土」という意味が含まれています。