この記事では、「朴」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「朴」の読み方
「朴」の漢字の音読みは「ぼく」で、訓読みは「ほう・えのき」です。
木の種類を表すのは、訓読みの「ほう」で、「朴の木」と呼ばれることが多いと言えます。
「朴」の意味
まず、木の種類の「朴」は、モクレン科の落葉高木で、葉は大形の卵形で枝先に何枚も集まって付きます。
5月~6月には黄白色の大形の花が咲き、強い芳香を放ちます。
また、この比較的大きな葉は、食べ物を包むのに用いられ、「ほおがしわ」と呼ばれたりもします。
木の材質は柔らかく、建築用には不向きで家具や下駄に利用されます。
また、「朴」の漢字の音読みの「ぼく」には、「飾り気がない」との意味があります。
この意味から、「飾り気がなく律気であること」を意味する「朴実」や、「飾り気がなく、口数が少ないこと」を意味する「朴訥(ぼくとつ)」や、「飾り気がなく正直なこと」を意味する「朴直」や、「性格がすなおで律義なこと」を意味する「質朴」や、「飾り気がなく素直なこと」を意味する「純朴」等の熟語として使われています。
「朴」の例文や使われ方
・『朴(ほう)だけでは発音しにくいので、木の名称としては、朴の木が使われることが多い』
・『彼は飾り気がなく、口数も少なく、まさに朴訥な青年と言えます』
・『上京した際には純朴そのものだった彼女も、2年を経て、すっかり垢抜けた都会の女性に変身した』
まとめ
木の種類を意味する「朴」は、訓読みの「ほう」と読みます。
「朴の木」とも呼ばれます。
また、「朴」の漢字の音読みの「ぼく」には「飾り気がない」との意味があり、そこから「朴実」や「朴訥」や「質朴」や「純朴」等の熟語として、この「朴」は使われています。