木へんに更と書く「梗」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「梗」の読み方と意味について解説します。
木へんに更で「梗」の読み方
「梗」の読み方は音読みだと「コウ」「キョウ」、訓読みだと「おおむ?ね」「かた?い」「ふさが?る」「つよ?い」「でく」です。
「梗」の意味や解説
「梗」とは、「ニレ科の落葉高木」のほか「あらまし、だいたい」もしくは「硬くて丈夫なさま」または「つっかえてふさぐ」さらに「木製の人形」という複数の意味を持つ言葉です。
山野に自生するニレ科の落葉高木の総称で、硬いトゲを持つ「ヤマニレ」や秋に花が咲く「アキニレ」などニレ科ニレ属に分類される植物全般を表します。
ニレの木は非常に硬いのが特徴で言葉の意味としても硬さに由来するものが多く見られます。
芯が硬くしっかりとしている様子から物事の骨子や骨格を指す「あらまし、だいたい、おおよそ」という意味や凝固して穴や通り道をふさいでしまう様子や、丈夫で硬い木で作られた人形などの意味も木材としての硬さに由来する表現です。
「梗」の熟語での使い方や使われ方
・『頑梗』【がんこう】
「ちょっとやそっとでは揺るがないほど硬くて丈夫なさま」を意味する言葉です。
物理的な硬さのほか、頑固で融通が利かない性格を表す意味でも使います。
・『梗塞』【こうそく】
「つっかえてふさがること」を意味する言葉です。
一般的には血管が細くなったり血液が凝固したりして血流を塞いでしまう様子を表す時に使う表現です。
・『梗概』【こうがい】
「物語などの内容を短くまとめたあらまし」を意味する言葉です。
「あらすじ」「概要」などと似たような意味で使います。
まとめ
「梗」は植物のニレを指す言葉ですが木の硬さから派生したさまざまな意味があります。
読み方によって意味が変わるのでそれぞれの読みと意味を合わせて憶えておきましょう。